黒にんにくとは?
黒にんにくとは、適度な温度・湿度管理のもと、加熱・熟成・発酵することによって実が黒くなったにんにくのことです。
できあがった黒にんにくは本当に真っ黒なので、最初から『黒にんにく』という種類のにんにくが存在すると思われがちですが、もとは普通の白にんにくを特殊な製法で黒くしたものなのです。
にんにくはもともと、国内外にて昔からスタミナ増強剤として親しまれており、現在でもにんにくを使ったさまざまな健康食品が発売されています。
黒にんにくはそんなにんにく製品の進歩の過程で生まれたもので、普通の白にんにくに比べ、健康作用が高まっていることが特徴となっています。
黒にんにくは抗酸化力抜群
いろいろな野菜の中でも、にんにくは抗酸化力が高い食品として知られています。
抗酸化力とは、体を老化(酸化)させる活性酸素に対する抵抗力のことで、抗酸化力が高ければ高いほど、体を若々しく保つことができます。
にんにくには高い抗酸化力を持つ『イオウ化合物』や、抗酸化酵素であるグルタチオンやペルオキシダーゼの活性化に欠かせないミネラル『セレン』 などが豊富に含まれており、体内の活性酸素を効率的に除去することが可能となっています。
ところが近年になり、にんにくを熟成させることでさらに抗酸化力が強まることが明らかとなり、一気に黒にんにくに話題が集中することとなりました。
黒にんにくには、普通のにんにくに比べて約10倍の抗酸化作用があり、最近の研究では、動脈硬化の予防やがん予防、肝障害予防などに効果的であることが報告されています。
にんにくの気になるにおいも軽減
黒にんにくのもうひとつの特徴は、においの軽減です。
にんにくには独特の強いにおいがあり、食べた後も口臭・体臭としてにおうので食べる時間や場所には気を遣ってしまうことが多々ありました。
しかし、にんにくを熟成させると、その過程でにんにくの刺激臭のもとである『アリシン』が『S-アリルシステイン』という新成分に変化してしまうため、気になるにおいが低減されるのです。
こうしてほぼ無臭状態となった黒にんにくは、食べても口や体ににおいが残らないので、外出前にも気軽に摂取することができます。